頑張って毎日を過ごしているあなたへ〜デジタルデトックスをして本を読んでみませんか?その2

前回に続いて、秋の夜長のお供に、私の本棚に並んでいる本をご紹介します。

今回は、梨木香歩氏をご紹介。
映画にもなった「西の魔女は死んだ」をご記憶の方もいらしゃるかな?
私の本棚には、「からくりからくさ」「りかさん」「裏庭」なども一緒に並んでいます。
梨木氏は、児童文学の作家として有名な方で、私は最近「岸辺のヤービ」という児童書を手に入れました。

児童文学って、作品の中で流れる時間がゆったりとしていて、時間に追われてギスギスしているアタマとこころを和らげてくれるように感じます。
そして、真理が丁寧に言葉を選んで表現されていて、忘れていた大切なことを思い出させてくれる、とても優れた世界だなとも感じています。

「西の魔女は死んだ」も「裏庭」も、私が何度も読み返している作品。
児童文学として賞を受賞されている作品ですが、こども向けにしておくのは本当にもったいない。
読むたびに、その時どきに必要なメッセージが織り込まれていることを発見して、ハッとします。

そこで今日は「西の魔女が死んだ」をご紹介しますね。

「西の魔女が死んだ」では、中学生になってしばらく経って、どうしても学校に足が向かなくなってしまった主人公の少女が、祖母と暮らすひと月ほどの生活が描かれます。

自然と共に、楽しみながら、そして丁寧に丁寧に暮らしを紡いでいるおばあちゃん。
野いちごを積んでジャムを作る場面
家の外、たらいの中でシーツやテーブルクロスを洗って、ラベンダーの茂みの上にふわりと干す場面
(昔は洗濯機もあったけれど、あまり使わなくなって、そのうち壊れてしまったと、作中で語られます)
裏庭に繁りすぎたセージやミントを、鍋で煮出して、ハーブティーを作ったり(これは植物のための虫除け薬)

そんな場面を読んで想像しては、ハーブを始め、植物を慈しむように育てながら、生活に活かし共に生きる姿や、地に足がついた姿に、私はとても惹かれます。

一方で、おばあちゃんの生きる智慧が、孫の少女が「魔女」になるための修行の中で伝えられます。
ここでいう「魔女」は、箒に乗っていたりしません。

それは、先祖から伝えられてきた知恵や知識に詳しく、その智慧ゆえに普通の人には感じ取れないものを感じたり、あるいは見ることができる人。
けれど、決してその力をひけらかすことなく、大切な人や自分を守るために、より人生をスムースに生きていけるように、ひそやかに活かしてきた人・・・「魔女」とは、そんな人のこと。

そんな魔女になるための修行の中で、「精神力」をつけるための基礎トレーニングとして、規則正しい生活をするよう勧められます。

この「精神力」を、おばあちゃんはこんなふうに伝えます。
「精神力っていうのは、正しい方向をきちんとキャッチするアンテナをしっかり立てて、身体と心がそれをしっかり受け止めるっていう感じですね」

そしてこんなことも・・・
「・・・魔女になるためにも一番大切なことは、意志の力。自分で決める力。自分で決めたことをやり遂げる力・・・」

ヨーガを練習する人、学ぶ人が必ず手にするだろう書籍に「ヨーガ・スートラ」があります。
この書籍では、ヨーガを実践する具体的な手段が示されますが、その中でも大切にされる一つがアヴィアーサ~熱心に修練を重ねること。
一般的にヨーガと捉えられている「ポーズをとってカラダを整える」asanaでも、練習を重ねることで、想い描くようにカラダを動かし、あり得ないように見えるポーズをとれるようになったりします。
そのベースにあるのは、弛まぬ努力と継続する力=精神力。

ヨーガを練習する、学ぶことで得られる恩恵は多岐に渡りますが、精神力が培われる実感はあります。
この精神力には、様々な側面があって、例えば私がヨーガを学ぶことで得た恩恵と感じているのは、何かことが起こったとしても、自分の真ん中に戻るスピードが速くなったこと。

ヨーガを学んでいくと、カラダと私を同一視すること、こころ(感情や判断)と私を同一視することが少なくなっていきます。
そして、外側からの刺激に対して反応するパターンを知っているので、反応する振れ幅が小さくなったり、反応したとしても平静な状態~私の真ん中に速く戻れるようになるのです。
いわゆる「動じない」とか「軸ができる」と言われる状態に近いかもしれませんね。

又、この「わたしの真ん中」は、アタマだけのアンテナでキャッチした・考えたものではなく、こころからそう想い、大切にしていること、望みや願い。
忙しく駆け抜けるような日々、周りの人や社会、環境から望まれる「ワタシ」を演じていると、段々と忘れたり、蓋をして仕舞い込んでしまったり・・・
やがて思い出すこと、戻ることが難しくなっていく「わたしの真ん中」。
1日の中で3万5千回以上も繰り返される「選択」の基準を、「わたし」に戻して、こころから様々な日々の選択を自分で「わたしの真ん中」から行うこと。
この自らの選択を、カラダとこころで受け止めて、実行し、体験して日々を織り成し、生きていくこと。
それが「西の魔女が死んだ」で言われる精神力であり、ヨーガを練習することで思い出す よりよく生きていくための智慧の一つのように思っています。

ヨーガ哲学は、何千年もの間に培われ、伝えられてきた、人がよりよく生きるための智慧。
そこにある真実、真理は、変わらない。


そして、その智慧は、いろんな形で私たちにもたらされます。

私はその智慧を、児童文学の中にも見られると感じています。
今回ご紹介した本を始め、時には懐かしい本を手に取って
こどものように、物語を楽しみながら、大切なことをまっすぐに受け取る
恵み多き時間を過ごしていただけたら幸いです。

当Spaceは、深いリラクゼーションを感じていただけるヨーガセッションを、より寛いでいただけるようプラーベート・セミプライベートスタイルでお届けしています。
もの想う秋に、切なさやよくわからないモヤモヤ、忙しい日々にイライラを感じている方・・・
ご自分の内側へと旅するように過ごして、あたまをスローダウンして
こころを緩めていくリストラティブヨーガやヨーガニドラを。
冬に向かって準備をしているカラダを整えたい方には
呼吸に寄り添うように感じながら、お一人お一人のカラダ・呼吸・こころを整えていくリラックスヨーガを。
大切な「わたし」を労わるようなself healing~ご褒美時間をお過ごしください。

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