こころゆるめる日々のヨーガ〜冬の土用の過ごし方と食養生
大寒を迎えましたね。
そして、17日から冬の土用入りをし、今まさに、私たちは土の中で芽吹きを待つ「種」のような時季。
例年より暖かい日が続くかと思えば、想定外の冷え込んだ朝を迎えたり、体調に気をつけたいですね。
今日は、今年1年の土台となるような冬の土用の日々の過ごし方と食養生を紹介していきましょう。
冬土用ってどんな期間?なにをすればいい?
さて、土用といえば、夏の土用はよく知られていて、土用の丑の日に「う」のつく物を食べると良いということで、鰻を召し上がる方も多いでしょう。
実は、土用は春夏秋冬に合わせて年4回あり、冬の土用は、立春前18日間です。
今年は、今月17日~2/3の立春前夜まで。
関西では巻き寿司を吉方位を向いて静かに食べる、鰯を食べて、鰯の頭と柊のひと枝を玄関に飾るなどして、春を迎える前に厄を祓い、吉を呼び込む慣しで冬の土用を終えます。
土用は、季節の移り変わりの時期。
古来よりかみさまに関わる事柄ではありますが、私たちに一番身近な自然である心身も、季節の移り変わりに合わせて、調整をしている時期になります。
そのため、土台を揺るがすようなことを避け、滞っていた物事や気になっていたことを整理すること。
片付けをして、新しい季節~今回は春に向けて、準備をすると良いと言われています。
寒い季節で、外に出ることが躊躇われる日も多いので、年末の大掃除で手をつけ忘れた引き出しの中や棚の整理、見ないことにした扉の中などを片付けて、新しい物事を受け取るスペースを開けるなどもいいですね。
そして、慌ただしく過ぎたお正月に、ふわりと浮かび上がった願いや望みを改めて感じて、実際の行動や表現にしていく過程や道すじを、楽しく想像したり、考えたりするのもオススメです。
冬の土用におすすめの食材
さて、夏土用の丑の日に「う」のつく食べ物・・・みたいに、冬土用はなんの日に、どんな食べ物がいいのでしょう?
冬土用は、未の日に「ひ」のつく食べ物を食べるといいと言われています。
それから赤い食べ物。
今年の冬土用の未の日は、今月25日です。
「ひ」のつく食べ物・・・どんなものを思い浮かべましたか?
私が真っ先に思い浮かべたのは、ひじき。
調べてみると、ひらめ、ひらまさ、今どきなのは、ひよこ豆、羊肉、ビーツ、ピータン・・・ピザなんて記述も見つかりました。
その中でも、私は、お!ひよこ豆⭐️と思いました。
スペイン料理のレシピ本を出されている丸山久美さんの本には、冬に甘みを増しておいしいほうれん草とひよこ豆の煮込み料理や、茹で汁も味わう豆と野菜の贅沢スープ、グラタンなどが乗っていて楽しいのです。
ペーストにしたフムスでよく知られたひよこ豆は、ぽくぽくした食感も楽しい豆。
滋養のある温かな煮込み料理って、寒い冬にはやっぱり惹かれます。
又、豆の茹で汁には栄養がたっぷり浸み出しているので、そのまま具材を足してスープとしてはもちろん、保存して洋風煮込み料理の水分として活用すると、滋味深い味になります。
寒い日にコトコト豆を煮て、ゆったりと時間を過ごすと、こころもあたためられそうですね。
もう一つ、私が気になったものは・・・
最近は茹でたものを缶詰としてよく見かけるビーツ。
生のものを、野菜売り場で見かけることも増えましたね。
鉄分豊富で、整腸作用や造血作用が期待されるビーツは、ロシア料理のボルシチに入っているように、この時季はサラダにして食べるよりも、火を入れて、スープにしたり、炒め物にして食卓に乗せたい。
このビーツ、実はインドの生命科学アーユルヴェーダでも勧められる食材で、冬に増えて乾燥をもたらす風邪のエネルギー「ヴァータ」の作用を抑えると言われているので、この時季にぴったり。
しかも「ひ」がつくと同時に、「赤い」食べ物ですよ!
宝物を探すように、野菜売り場で探してみてくださいね。
そして、赤い食べ物・・・
この時期よく目にするのは、小豆でしょうか?
赤い小豆は、厄除けにもいいと言われていますね。
冷えからお腹の調子を崩しやすい方には、小豆粥はいかがでしょう?
お米だけだとちょっとしょんぼりするかもなお粥も、厄を祓うほんのり柔らかな赤色と小豆の小ぶりな姿で彩られて、なんだかいいこと起きそうな気持ちになれますよ。
と言われても、豆を炊くのは難しそう・・・と思って素通りしそうになりました?
実は、大豆と違って、小豆は炊きやすい豆です。
前日から水に浸ける下準備も要りません。
思い立った時に、サッと洗って炊くだけ。
私は多めに炊いて、お粥にしたり、おぜんざいにしたり。
そうそう、この時期おいしいリンゴですが(あ!赤いりんごは土用によさそうですね)、たまに期待がハズれた時、私は小豆と一緒にりんごを炊いて「りんごぜんざい」にします。
お餅を入れなくても食べ応えがあり、お腹にちょうどよい、やさしい味の温かいおやつになりますよ。
薬膳や漢方で冬に勧められる食材
冬は寒さと乾燥、そして陰の季節。
中医学では、寒邪が勢いを増し、カラダが縮こまりやすく、又体内も乾燥するため血液中の水分も失われがちで、血流が悪くなるとされています。
又、寒邪は風邪と結びついて、カゼをひきやすくし、先に記したように血流が悪くなるので、頭痛や腰痛、月経痛も起こりやすくなると言われています。
その為、「首・手首・足首」やお腹・腰を冷やさないようにしながら、薬膳ではカラダを温めたり、潤すような食材が勧められます。
⭐️カラダを温める食材として、勧められるのは・・・
もち米、鶏肉、羊肉、海老、蟹
胡桃、杏、かぼちゃやニラなど
⭐️カラダを潤す食材として、勧められるのは・・・
豚肉、鴨肉、牡蠣
白菜、里芋、長芋、自然薯、百合根
黒豆、なつめ、クコの実、りんご、白および黒キクラゲ、白および黒ごま
もち米、卵、豆腐など
生姜や唐辛子も熱を生み、カラダを温める食材として勧められます。
ただし、多用しすぎると汗を生じて潤いを損なうことになるので、加減をしながら上手に料理に活かしてくださいね。
春を前にして、今が一番暗い、そして寒い時季。
太陽が射す時間もまだまだ短く、陽の光や暖かさが恋しい・・・
重たいコートを着て、何枚も重ね着して、カラダが締め付けられるようで窮屈だなぁ
なんだか呼吸も浅くなってる気がする・・・と感じていませんか?
そんな気がするって大事💗
なんだかこわばってる・・・緊張してる・・・と感じとれたご自分を労わるように
ヨーガの時間を過ごしにいらしてください。
当Spaceは、リラックスヨーガをお伝えしています。
呼吸がしづらい、浅い気がする・・・そんな時は、カラダもこころもぎゅっと小さく硬く縮こまって、ストレスでいっぱい。
まだ元気があるよ、カラダを動かしたい、のびのびしたい・・・そんな方には「リラックスヨーガ」を。
いろいろあって、頭の中がしっちゃかめっちゃか・・・とにかく悩むこと、考えることから解放されたい・・・
そんな方には「リストラティブヨーガ」や「ヨーガニドラ」を。
プライベート・セミプライベートセッションなので、セッション内容はその都度、状況やお話を伺いながらカスタマイズします。
そして、こじんまりした空間で、お一人お一人に寄り添うように、丁寧にヨーガをお伝えしています。
ヨーガを楽しむ気持ちを連れて、カラダの硬さもこころの硬さも、そのままにいらしてくださいね。