こころゆるめる日々のヨーガ～週末、デジタルデトックスしませんか？

桜の花びらが風に乗って踊るよく晴れ1日でしたね。
今日は、桜を眺めながら、一緒に空もたくさん眺めましたか？

では、スマートフォンはどうでしょう？
今日1日、何回くらい手に取りましたか？
そして、1回手にした後、どれくらいの時間眺めていたでしょう？

かく言う私も、朝、窓を開けながら
窓辺に置いているスマートフォンの電源を入れるためにまず手に取り
顔を洗い終わってから、ラジオをつけるために手に取り(アプリ利用のため)
天気を見るために手に取り…。
朝ご飯を食べるまでの間に、これだけで3回はスマートフォンを手にしています。

さて、用事のために手に取ったスマートフォン。
用事だけで済んでいるかというと、そんなことはなく…。
ついでにニュースやSNS、メールやメッセージを確認して、気づけば10分があっという間に経ってたなんてこともしょっちゅう。

スマートフォンは、今や私たちの第2の脳、いやそれ以上の働きをしてくれる便利な道具。
そう、道具なんです…今、ハッとしましたか？

スマートフォンは、道具であることを忘れてしまうほど日常に溶け込んでいます。
最近読んだ本「スマホ脳」（アンデシュ・ハンセン著 新潮新書刊）によると、私たちのカラダやこころは、この変化を受け入れられるほど、まだ発達していないそうです。
この本は、精神科医としてクライアントに接する中、不眠やストレスといった精神的不調に悩む人が、ある時期から急速に増加したことに着目したことから始まります。
人間の進化過程や脳の発達についても、わかりやすく書かれていて、とても興味深く読みました。

その本の中でも指摘されていますが、私たちの脳は、一刻に一つのことにしか集中できません。
スマートフォンは、マルチタスクをさらに推し進めましたが、逆にあれもこれもが気になって、結局全てを完璧に終わらせることが難しかった理由は、この脳の特性によるものです。

一つのこと・行為に集中すること。
それが結果への近道であり、又、私たちに達成感をもたらし、満ち足りた幸せを運んできます。

たとえば、食事をするときを思い浮かべてみましょう。
スマートフォンを眺めながら、或いは本や雑誌を読みながら、テレビを見ながら食事をしたときに食べていたもの、メニューはもちろん、その味や香り、食感を覚えていますか？
なんとなく口に運んで、噛んで、飲み込んで…
なにかを食べた記憶はあるけれど、どんな味だったかな？さて何を食べたっけ？と思い出せないこと、ありませんか？

では、おいしいと評判のお店、予約もなかなか取れない人気のお店で、大切な人と食事をしたときはどうでしょう？
全てのメニューを覚えていなくても、「あの料理は、塩加減が絶妙でおいしかった」「彩が鮮やかで、香りも素晴らしかった」などなど、人に伝えられるくらい、伝えたいと感じるくらい、いろいろなことをしっかりと覚えていませんか？

こんな風に、食べるという日常的な行為でも、何かをしながらなのか、集中して味わうのかで、体験や記憶に違いが生まれます。

一つのことに集中して、全身で、五感を使って体験すること。
最近、何かに集中して時間を過ごし、充実感を感じましたか？
ヨーガの練習は、ヨガマットの上で、集中すること、感じること、自分自身を一つにしていく練習でもあります。
マットの上で練習していることを、ぜひマットを下りた日常でも、実践してみてください。

そして、この週末、半日でもいいので、スマートフォンを別の部屋に置いたり、電源を切ったり、デジタルデトックスしてみませんか？
その時間がもたらしてくれる豊かさに驚くかもしれませんよ。
それでは、よい週末をお過ごしくださいね。

そして…デジタル漬けで脳が疲れているなら…
頭の中のデトックスに最適☆ヨーガ二ドラのレッスンをお勧めします。
ヨーガ二ドラは、当Spaceのセッション又はオンラインレッスンサイト「さがする」公開講座で受講していただけます。