春の食養生

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二十四節気で啓蟄を迎えましたね。
今日は春の食養生についてご紹介します。

啓蟄とは、土の中などに冬ごもりしていた虫たち、生き物が活動し始める頃。
少しずつ冬の寒さが和らぎ、春の兆しが感じられるようになっていきます。

春と聞くと、花粉症が…という方もいらっしゃるでしょうね。
以前にLINEの小さなコラムに書きましたが
花粉症の原因の一つは、冬の間にため込んだ老廃物が上手に排出できないこと。

まだ寒さが残る先月中旬以後から、徐々に体を動かしたり、食養生でデトックスをしたり、備えていくと症状を和らげていくことができますよ。

さて、今日は花粉症に限らず…
過ぎ行く冬は、出かけることも少なく、しかも行事ごとが重なる楽しいおうち時間の時季。
布団にくるまって読書三昧…ぬくぬく温かい部屋で、ブランケットにくるまって映画や動画鑑賞…
もしかしてゲーム三昧?などなど、カラダを動かすこと自体が減る季節でしたね。
なので、この時季、内臓はもとより、カラダのいろんな部分に消化しきれなかったものが、老廃物として蓄積されている方が多くなります。

春になって、薄着になるのがちょっと憂鬱…衣服が縮んだ?と窮屈に感じるのも、冬の間にため込んだものが原因。
わかっているから言わないで…ですね(笑)

その老廃物をカラダの外に流し出すために、薬膳で勧められるのが、苦味と鹹味(かんみと読み、塩辛い味)。
インドのアーユルヴェーダでも、苦味が勧められます。さすが東洋は共通項がありますね。

苦味の代表は、ほうれん草、菜の花、空芯菜など旬の緑色野菜。
そして蕗の薹やセリ、たらの芽といった山菜。
これらの野菜や季節のものは、気の巡りを整え、デトックスを促してくれます。
そして、ショウガ、ネギ、シソ、コリアンダーなどの薬味やスパイスもぜひどうぞ。
胃腸が不調なときは、インドカレーには必須のクミンやフェンネルなどもいいですよ。

又、春は「楽しい」やワクワクと共に、人やものなどと「初めまして」の出会いも多く
緊張する場面が続いたり、こころがザワザワ揺れやすい時季。

そんな春のこころを、たいらかにしてくれる食材として、私のお勧めはセロリ。
サラダにすると、カラダを内側から冷やすので、私はきんぴらにして、仕上げに鰹節をまぶしたり、じゃこやナッツと一緒に調理しています。
水餃子の具に、鶏ひき肉と合わせても、さっぱり軽やかで春らしいですよ。
セロリの葉っぱも捨てずに、小口切りにしてドレッシングやソースの薬味にしたり、洋風スープや中華スープの具にして、おいしく食べてみてください。
苦味が少し和らぎながら、スッキリとしたさわやかな風味が楽しめます。

そして、鹹味の代表は、わかめ、牡蠣、はまぐり、浅蜊、ホタテ、イカなど。
春を告げる魚介として、店頭で見かけるものが多いですね。
又、調味料の醤油、味噌も含まれます。

ぜひ、苦味を含む旬の野菜と、鹹味を含む魚介を、さっと炊き合わせたり、手軽にパスタにしたり。
食卓でも、春を楽しみながら、カラダを内側から整えて、こころも軽やかに、素敵な毎日を楽しんでくださいね。

そして、日々私たちを育んでくれる呼吸を感じながら、カラダを動かして、心身のバランスを整えたい方は、アサナ中心のリラックスヨーガクラスを体験してみませんか?
こころの揺れやザワザワした感じ、行事や外出が重なっているけれど、一人だとついつい用事をしてしまったり、一人ではリラックスすることが難しいと感じている方には、リストラティブヨーガやヨーガ二ドラのレッスンがお勧め。
新しいことを始めたくなる春。
この機会にヨーガを体験してみませんか?

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